ISSUE
私たちが取り組む課題
今後の人口衛星数の増加に伴い、2030年には衝突回避の実施が必要な接近が年間約3700万回も発生すると予測されています。
衝突回避の実施にあたっての人工衛星運用者の課題
- データ:現在衛星運用者が受け取っている物体接近情報は10km程度の誤差を含む不完全なデータ
- 運用:衝突回避運用の実施には、物体接近情報の解析と衛星ごとに回避運用計画の策定が必要
- ビジネス:衝突回避運用を行うことで衛星の寿命が減り、観測機会の喪失などビジネス上の損失が生じる
人工衛星の運用者は、宇宙交通事故を防ぎ、軌道上の環境を保護するために、 自社の運用する衛星と他物体の接近時に衝突回避(Collision Avoidance)を行うことが求められています。
※ISO24113:2019 Space debris mitigation requirements
※宇宙活動の長期持続可能性(LTS)ガイドライン 国連宇宙空間平和利用委員会
※「安全で持続的な宇宙空間を実現するための手引書~スペースデブリを増やさないために~」内閣府宇宙開発戦略推進事務局
スペースデブリの脅威
スペースデブリ(宇宙ゴミ)の衝突による宇宙環境の壊滅的な悪化はいつ起きてもおかしくありません。
2024年2月も、NASAの大気2024年2月 NASAの大気圏観測衛星とロシアの偵察衛星のニアミス事故が発生圏観測衛星とロシアの偵察衛星のニアミス事故が発生しました。
最新の分析により、2機の衛星は10m未満にまで接近していたことが判明した、個人的にもNASAにとっても、この事実は非常に衝撃的だった[…]もし2つの衛星が衝突していたら、大量のデブリが発生していただろう。小さな破片が時速数万マイルで飛行し、別の宇宙機に穴を開け、人命を危険にさらす可能性があった。
NASA副長官 Pam Melroy氏 https://uchubiz.com/article/new45330/
| 年 | 衝突事例 |
|---|---|
| 1996 | フランス軍事観測衛星CERISEにアリアンロケット破片が衝突、ブーム損傷 |
| 2009 | 米国の通信衛星イリジウムに使用済みロシア衛星が衝突、大破 |
| 2013 | エクアドル小型衛星NEE-01 Pegasoに旧ソ連ロケット破片衝突。高速回転し衛星通信途絶 |
このように宇宙空間において、たった一回の交通事故が自然災害250個分の25兆円以上※の経済損失額を引き起こします。
※OECD Science, Technology and Industry Policy Papers (2020), “Space sustainability: The economics of space debris in perspective”
こうした宇宙の交通事故を防ぐには物体の飛行状況を監視・予測する宇宙状況把握が必要です
